秋が深まり紅葉がきれいな時期になりました。そして、だんだん寒い日が多くなり、冬が近づいてくるのを感じ始めています。
冬になると、室内と室外の温度差が大きくなり、窓が結露していました(複層ガラス窓なのに...)。毎朝、窓の冷たい水滴をタオルでとるのが大変でした。また、リビングは掃き出し窓になっていますが、この掃き出し窓から伝わる冷気で、朝方になると部屋が冷え冷えとして困っていました。
これら問題を解決すべく導入した窓断熱シート・2重窓(インプラス、ポリカーボネイト)がすごく効果ありました。今回は、それら結露・室温低下の対策について紹介します。
結露・寒さの問題
私は湘南に住んでおりますので、日本のなかでも比較的暖かい地域に住んでいることになります。リビング・寝室の窓は複層ガラス・アルミサッシですが、冬は思いのほか寒く(昨今は雪が多く降ることもありますし)、冬になると窓が結露していました。また、リビングの大きな掃き出し窓から冷気が室内に伝わり、暖房器具を止めると室温が徐々に、朝方には室内が冷え冷えとしていました。
グーグルで結露・寒さと検索すれば、いろいろな対策がでてきます。ただ、対策によって費用・効果はまちまちです。そこで、私が導入した対策を実感と想像をもとに紹介していきます。また、それぞれの窓に適した対策をおすすめしたいと思います。
結露・寒さ対策
窓の結露、(窓から伝わる冷気による)室温低下を防ぐには、室外と室内の熱伝導率を下げる(断熱効果を上げる)必要があります。検索によって下記のような対策が見つかりました。
- 複層ガラス窓(二層、三層)・樹脂サッシ
- シャッター(手動・電動)
- カーテン
- 窓断熱シート(空気層を持ったビニールを窓に貼る)
- 二重窓(インプラスなどの製品を内窓として追加)
- 二重窓(ポリカーボネイトを使いDIYで内窓を追加)
複層ガラス窓(二層、三層)・樹脂サッシ
複層ガラス窓とは、複数枚の板ガラスを重ね、その間に空気・アルゴンガス等が封入された窓ガラスです。中間層の気体が断熱層として働き、結露防止、室温低下防止になります。
複層ガラス窓は断熱効果が非常にありますし、家を建てるときであれば、単層ガラス窓と複層ガラス窓の値段はそこまで変わりませんので、ぜひ導入しておきたいです。
家を購入するときに複層ガラス窓を選択する、複層ガラス窓を使っている家に引っ越すのであれば、導入しやすい対策になります。
ただ、既にある単層ガラス窓を複層ガラス窓に変えるには、それなりの費用がかかるので導入は難しいかもしれません。また、賃貸だと対策の導入が難しくなります。
シャッター(手動・電動)
窓の外側にシャッターを設けることで、シャッターと窓の間に空気の層ができます。この空気の層が断熱層として働き、結露防止・室温低下防止になります。
シャッターには断熱効果はないと説明されていることが多いと思います。ただ、シャッターにより風が窓にあたるのを防いでくれるだけでも、窓の温度が下がる時間が遅くなるので、室温低下の対策として効果(は小さいでしょう)があると思います。
ただ、窓一か所でも5万円~10万円かかるので、結露防止、室温低下防止を目的としてシャッターを追加することはないと思います。
カーテン
窓の内側にカーテンを設けることで、窓とカーテン間に空気の層ができます。この空気の層が、断熱層として働きます。厚手のカーテンを使うと、より断熱効果が高まります。
カーテンをレールに取り付けるだけですので導入が簡単ですし、ブランドにこだわらなければ1万円もしないのでおすすめです。
ただ、カーテンと床・側壁に隙間があると、空気に対流ができてしまい、断熱効果が弱くなります。(うちもカーテンはつけていますが、隙間が大きく、そこから冷たい空気が...)
窓断熱シート(空気層を持ったビニールを窓に貼る)
7mmほどの空気層を持ったビニールを窓に貼ります。この空気の層が、断熱層として働きます。
値段は安く、2000円前後で変えてしまいます。窓を水で濡らして窓断熱シートを張り付けるだけなので導入も簡単です。そのうえ、思いのほか断熱効果が高く、窓断熱シートを貼った部分はほとんど結露しなくなりました。
ただ、準防火地域に用いられる網入りガラス窓の場合、窓断熱シートを貼ることで窓内外の温度差が大きくなり、窓ガラスが割れる可能性があると説明がありますので注意が必要です。(が、うちは暖かい地域ですし、そこまで窓内外温度差も生じないと思っていますので、気にせず使っています。)
また、窓断熱シートは不透明なために、折角の窓の視界を遮ってしまいます。窓の向こう側に家があり、目隠しとして使いたいというのであれば、選択肢にあがることでしょう。
二重窓(インプラスなどの製品を内窓として追加)
LIXILから発売されているインプラスという製品などを内窓として追加します。既存の窓と追加した内窓間の空気の層が、断熱層として働きます。北海道などの寒い地域でよく使われている方法です。この窓と窓に挟まれた空間は体積が大きく隙間がないため、断熱効果が非常に高いです。
楽天でインプラスのキットを買えば、電動ドリル程度さえ持っていれば取り付けることができます。通常のサイズの窓であれば4万円前後になると思います。ただ、掃き出し窓のようにサイズが大きくなってくると10万円を超えてしまいます。
寝室に導入しましたが、二重窓の効果は高く、窓はほとんど結露しなくなりました。また、布団に降りてきていた窓からの冷たい空気がなくなり、寝やすくなりました。さらに、防音効果もあり、国道1号線・電車の音が気にならなくなりました。
インプラス ダストバリア 引違い窓 2枚建 3ミリ遮熱高断熱複層ガラス グリーン ( W2000×H1400) ライトウッドG
- 出版社/メーカー: おうちの材料
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
二重窓(ポリカーボネイトを使いDIYで内窓を追加)
ポリカーボネイトとはプラスチック系の材用です。ホームセンターにいくとツインカーボという名前で、180cmx90cmぐらいの板が3000円前後で売っています。これとレールなどを組み合わせ、簡易内窓を作ります(DIYします)。既存の窓と内窓の間の空気の層が、断熱層として働きます。
DIY(手作り)ゆえに、本物の窓のように隙間なく作るのは難しいですし、窓のスムーズな開閉も難しいです。さらに、ポリカーボネイトは縦方向に筋が入っています。これにより、正面からは比較的透明に見えますが、斜めからだと不透明に見えます。
DIYということもあり、リビングの掃き出し窓サイズであっても、2万円前後で内窓をつくることができます。ガラス窓を追加するのと比べると格段に安いです。リビングの掃き出し窓が4枚構成であれば、ポリカーボネイトを端に寄せておけば、それほど気にならないと思います。
リビングの掃き出し窓に導入しましたが、結露防止、室温低下防止にかなり効果を発揮しています。夜寝る前に暖房を切っても、朝方の室温が凍えるほど寒くはならなくなりました。(2階に住んでいるので、床下からの冷えはあまり無いというのもあります。)
写真はリビングの掃き出し窓4枚構成ですが、左から2番目がポリカ無し、その他がポリカ有りです。光は通るので明るく、でも視界はやや遮られています。
作り方はこのブログが参考になります。
対策の特徴の比較
実感と想像で各対策の特徴を比較します。
対策 | 断熱効果 | 見た目 | 開閉 | コスト | 一言メモ |
複層ガラス | 中 | ○ | ○ | 中/高 | コスト以外のデメリットもなく、効果も期待できる。 |
シャッター | 小 | ○ | △ | 高 | 結露防止・断熱目的だと、費用対効果は低いでしょう。 |
カーテン | 小/中 | ○ | ○ | 安 | 値段が安く、隙間ができなければ効果も高い。 |
断熱シート | 小/中 | × | ○ | 安 | 不透明で見た目がよくないが、安くて効果も期待できる。 |
二重窓 (インプラス) |
大 | △○ | △○ | 中/高 | 見た目良く、確実に対策したいときにはこれ。 |
二重窓 (ポリカ) |
中/大 | △ | △ | 安/中 | DIYが好きで、リビングのような大きな窓に対策するならこれ。 |
おすすめ対策
複層ガラス窓、カーテンは既に導入している方を多いと思いますので、それ以外で、
- 小窓 : 結露になりにくく、冷気の伝導も少ないので、対策しない!!
- 普通の窓 : 二重窓インプラスを導入。あとは断熱シート、ポリカを好みで。
- 掃き出し窓 : DIY好きならポリカで。あとはカーテンを2枚でも3枚でも。
最後に
本格的な冬が始める前に、結露、室温低下の対策を始めてはいかがでしょうか~。
インプラス ダストバリア 引違い窓 2枚建 3ミリ遮熱高断熱複層ガラス グリーン ( W2000×H1400) ライトウッドG
- 出版社/メーカー: おうちの材料
- メディア:
- この商品を含むブログを見る